数理物理工学研究室で研究しているテーマは、以下の2つに大別されます。
近年、物理的なモノの見方を「物質」や「宇宙」だけでなく、「社会」や「生体」にまで広げる試みが盛んに行われています。ネットワークは要素と要素間の相互作用が定義されるあらゆる系から抽出されるため、複雑ネットワークとして扱うことのできる系は人間関係、インフラ・交通網、神経網など極めて広い領域に渡ります。本研究室では、多種多様な複雑ネットワークの形成原理やダイナミクスを物理的な視点から解析し、現実世界に潜む普遍的性質を追求します。
超伝導体は、1911年にオランダの物理学者カマリン・オネスによって発見されました。超伝導体のもつゼロ抵抗や完全反磁性といった奇妙な性質は、その発見から多くの物理学者を魅了し続けています。現在、超伝導体の研究は新たな展開をむかえています。我々は、トポロジカル超伝導体が示す特異な電磁気学的応答に体系的理解を与えるべく、マヨラナ粒子、奇周波数クーパー対をキーワードに理論研究を行っています。
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